WineでアプリケーションをUSBにインストールして他のPCで使えるか?
使えました。
ある日
「WineでアプリケーションをUSBにインストールして他のPCで使えるか?」
という疑問を持ちました。
なぜかというと、結構な頻度で
Windowsfx をインストールして
→ディスカバーでパッケージをアップデートして
→ワインでフォトショップ等のアプリをインストールして
→動作を検証する為に、また Windowsfx をインストールして・・・
という作業を繰り返していたからです。
「なら、直接USBにアプリケーションをインストールしちゃえばいいかな」と
そうしたら、OSを再インストールしても、USBからアプリを起動すればいいし、もうアプリをインストールする作業をしなくていいから超楽。という発想です。
Wine の場合、WINEPREFIX配下 に Windows のフォルダーが全てあるイメージなので、できそうです。
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結果。できました。
Windows よりも優れていると思うのが、PC の環境を全く汚さない(汚れるのはUSBだけ。Windowsの場合、アプリをインストールするとレジストも汚れます) & アプリケーションの環境を持ち運べる というところです。
私はベッキーメールを使っていますが、ベッキーメールの環境も受信したメールもUSBで持ち運べます。
注意1、購入された USB は FAT でフォーマットされていると思いますので、ファイルシステム を Linux の ext4 に変更しなければなりません。それと、デバイスにラベルを設定すると管理し易くなります。
注意2、Windows のユーザーのデスクトップ、ダウンロード、音声、画像、ビデオのフォルダは Linux のユーザーの HOME にリンクされています。ここを考えておかないと、パソコンフォーマット時にデータが消えたりします。
↑drive_c/users/{ユーザー名} にシンボリックリンクになっています。
例えば、ベッキーメールの保存先はデフォルトで Documents 配下になっています。そうすると Linux の PC にメールが保存されてしまい、別の PC に USB を挿したとしても「あら、メールが無い・・・」ということになってしまいます。USB に保存する場合には別の場所を参照するようにします。
↓こんな風に WINEPREFIX を USB に変えるだけです。
(例)USBにフォトショップをインストールする。
WINEARCH=win32 WINEPREFIX=/media/mossan/{USBに設定したラベル}/photoshopcs6 '/media/mossan/Photoshop CS6/Adobe CS6/Set-up.exe'
(例)USBからフォトショップを起動する。
WINEARCH=win32 WINEPREFIX=/media/mossan/{USBに設定したラベル}/photoshopcs6 wine "C:\Program Files\Adobe\Adobe Photoshop CS6\Photoshop.exe"
↑wine の後は、Windows のパスですね。
以上