VirtualCOMポートについて
LANのネットワーク経由でCOMポートにアクセスする手順をまとめます。
●目指しているところ
①PC１から自動釣銭機にシリアルポートで繋がっている。
※PC１からアクセスすることはなく、実際に自動釣銭機にアクセスするのはネットワークに繋がっているPC2の方です。
②PC１のCOMポートをTCPでLANで公開する。
③PC２とPC１をLANで繋げて、PC２のシリアルポートから通信させて自動釣銭機から釣銭を出す。
●必要なもの
https://sourceforge.net/projects/com0com/files/ から３つファイルをダウンロードする。
・com0com-3.0.0.0-i386-and-x64-signed.zip
・hub4com-2.1.0.0-386.zip
・com2tcp-1.3.0.0-386.zip
●構成
・PC１
・com0com をインストール
・com2tcp をインストール
・hub4comをインストール
・PC２
・com0com をインストール
・com2tcp をインストール
全体
PC２のCOMポート４→PC２のCOMポート７→（LANを経由）→PC1のCOMポート６→PC１のCOMポート５→PC２のCOMポート７（ＵＳＢ）→自動釣銭機にアクセスです。
（手順１）まずはPC1をセットアップします。手順１～手順４
・PC１に com0com をインストールした。
・com2tcp は zip を展開しただけ。
・hub4com は zip を展開しただけ。
（手順２）
ChatGPT によると、「COM10 と COM11 のペアを作る」という指示でしたが、com0com をインストールした際に、COM5 と COM6 のペアが作成されていたので、COM10・COM11のペアは作成する必要はないと思う。
Setup は com0com を GUI で使えるようにするもの。.NET Framework 3.5 をインストールすれば使えるようになる。
COM10 と COM11 のペアを作る。（作る必要は無い）
install PortName=COM10 PortName=COM11listコマンド で確認
list
（手順３）
PC１と実機を繋げている COM7 と com0com をインストールした際にできた COM5 を接続する。
ChatGPT は『COM7 と COM10 をブリッジできます。』と言っていた。
コマンドを止めるには Ctrl+C で止める。
※–baud=9600 はめちゃくちゃ大事。無いと繋がるけど、反応が無いという状態になる。
hub4com.exe --baud=9600 \\.\COM7 \\.\COM5
（手順４）
com2tcp で COM6 を TCP に公開します。ポート 5000 は適当に決めたものです。
実行すると画面には何の反応もありません。
コマンドを止めるには Ctrl+C で止める。
com2tcp.exe \\.\COM6 5000
ここまでで PC１ の設定は完了です。次、PC2のセットアップです。
（手順５）PC２をセットアップします。手順５～手順８
・PC２に com0com をインストールした。
・com2tcp は zip を展開しただけ。
（手順６）
com0com をインストールした際に、COM4 と COM7 のペアが作成されていたので、それを使います。
（手順７）
COM7 を PC１（192.168.1.11）のポート5000 に接続する。
com2tcp.exe \\.\COM7 192.168.1.11 5000
（手順８）
最後、PC２から、PC２の COMポート４ にアクセスします。
PC２のCOMポート４→PC２のCOMポート７→（LANを経由）→PC1のCOMポート６→PC１のCOMポート５→PC２のCOMポート７（ＵＳＢ）→自動釣銭機にアクセスです。
以上